夏も半ば。世間はお盆休み。そんな中行われた、M12ゲームデー。場所は池袋BIG MAGIC。

参加者20名の頂点を決める決勝戦がいよいよ始まる。対戦デッキは赤緑ヴァラクートと青白コントロール。ヴァラクートは《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》が4枚、《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》も4積みが特徴的なデッキ。
一方で青白コントロールは一般の「Caw-Blade」ではなく、《集団変身/Mass Polymorph》からの《嵐潮のリバイアサン/Stormtide Leviathan》、《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》というフィニッシャーを出していく珍しい形のコントロール。ここまで来ているのだから、デッキのポテンシャルは確かなものなのだろう。

お互いに、いい試合を期待したい。

なお、余談ではあるが、筆者は決勝トーナメント一回戦で、この赤緑ヴァラクートと戦い負けている。デッキの中身が分かる分、今回はヴァラクート視点で進めていこうと思う。


今、決勝の火蓋が切られる。



G1 先行はヴァラクート。お互いマリガンはなし。ハンドを覗くと、《山》が2枚、《真実の解体者、コジレック》《怒り狂う山峡》《原始のタイタン》《進化する未開地》《草茂る胸壁》というハンドをキープ。なかなかのハンドである。

最初は《怒り狂う山峡》スタート。次のターンで《草茂る胸壁》をキャストするが、返しで《四肢切断》。さらに《探検》は《呪文貫き》となんとしてもマナ加速だけはさせないという意気込みが感じられる応酬だ。返しの青白側、《定業》をプレイ。ここでは2枚とも上に置きそのままターンを返す。

ヴァラクートは《成長の発作》。このデッキのある意味キーカードが通る。カウンターがないのか?返しでの青白は《機を見た援軍》。ライフゲインはできないが、《集団変身》の為のトークンを準備しコンボ成立を急ぐ。しかし、残りは1マナ。

この隙を見逃す訳もなく、安心の《原始のタイタン》キャスト。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》2枚サーチしてターンエンド。

厳しい表情の青白コンのプレイヤー。すでに回答を求められている状況なのだから無理もない。仕方なくトークンアタックからの《審判の日》で場をリセットする。

しかし、このヴァラクートプレイヤー。この店舗での右手の強さは折り紙つき。当然のごとく、2枚目の《原始のタイタン》!プレイヤーにダメージを与えてエンドを宣言。

青白コンは泣く泣く前のターンと同様に《審判の日》でリセットするしかない。

が、悪夢は繰り返されるものなのか。ふとハンドを覗くと、3枚目の《原始のタイタン》!!この男の右手には何かがある!しかしながら、キャストする素振りは一切見せず、マナを計算している…。そう、並んだマナからまさかの《真実の解体者、コジレック》キャスト!!!ライフを狙うのではなく、戦意を殺ぎにいった。

これには、ため息ひとつ。青白側プレイヤーは土地を片付け、次のゲームに視線を向けた。



赤緑ヴァラクート1-0青白コントロール



サイドボード

In
3 《記憶殺し》
3 《金屑の嵐》
1 《沼》

Out
3 《探検》
2 《ワームとぐろエンジン》
2 《草茂る胸壁》


マナ加速を若干抜いて、相手のキーカードに対処できるカードをサイドイン。


G2 青白のハンド。《マナ漏出》、サイドインしたであろう《外科的摘出》などが見えるが、《島》が2枚というハンドを小考の後、キープを宣言。

一方でヴァラクート。《緑の太陽の頂点》《成長の発作》と《カルニの心臓の探検》2枚ずつ、《森》《進化する未開地》を秒キープ。

先に動いたのは、やはりヴァラクート。《カルニの心臓の探検》は予定調和的に《呪文貫き》。何度見てきた光景だろうか。

青白側は懸念されたマナ問題を解決するように、順調に土地を引いてくる。やはりこの勝負、どちらかが先に自分のやりたい事ができるかがカギになる。

《草茂る胸壁》の返しで、《機を見た援軍》をキャスト。しかし、待っていましたの如く《金屑の嵐》!これには渋い顔。

完全にテンポをとったヴァラクート側プレイヤーはランドを伸ばし、《召喚の罠》《ワームとぐろエンジン》というハンドから後者を戦場へ。

この時点で7マナある青白コンプレイヤーはしばし思考モード。だがここでも何もせずターンを返すのみ。

《ワームとぐろエンジン》のアタックののち《緑の太陽の頂点》をX=6で唱えるが、これを通してしまうとゲームが終わりかねない青白コンプレイヤーは《マナ漏出》。さらに《外科的摘出》で頂点を抜いてとりあえずの対処。公開されたハンドは、《成長の発作》《カルニの心臓の探検》《召喚の罠》というハンド。まだまだ脅威は取り除かれないがとりあえずハンドが分かったのは若干の猶予ができたのはチャンスか。

ここがチャンスと見たか、《墨蛾の生息地》をアクティベートの後、必殺の《集団変身》!ライブラリーが捲れていき、最初に現れたのは《エメリアの盾、イオナ》!指定は緑で、相手ハンドを封じる事に成功した。しかもヴァラクート側の次のトップは《原始のタイタン》。完全に封じられている。

ヴァラクート側は《ワームとぐろエンジン》を出すが、攻め時の青白側は《エメリアの盾、イオナ》でアタック!さらに《集団変身》で《嵐潮のリバイアサン》で縛りにかかる。

が、これで緑の呪文を唱えられることになり、当然の如く《原始のタイタン》。完全に噴火準備ができてしまい、程なくして、カウンターをケアしつつの《成長の発作》ですべてを焼き尽くした。



赤緑ヴァラクート2-0青白コントロール


赤緑ヴァラクート、Win!!!!!
















こんな感じで書いてみました。たぶん読みづらいところが多々あると思うので、どしどしコメントください。



コメント

紅蓮の花
2011年8月15日10:45


リンクさせてもらいました\(^O^)/

普通に面白かったですw

ごらく
2011年8月15日11:48

兄貴の引きとプレイングは、大げさに書いても書ききれないレベルだと思う。

JAL
2011年8月15日12:27

面白かったです!対戦中で見れなかったので内容がわかって嬉しいww
お互いのライフの推移が大まかにあるともっと良いかもしれません。特にヴァラ戦は12、18という鬼門の数字が気になるので!

さんた
2011年8月15日12:59

>紅蓮の花さん
これからもよろしくお願いします!

>ごらくさん
確かに。あの引きは誇張詐欺といわれてもしょうがないレベルw

>JALさん
確かにライフ推移は欲しいですね。緊迫感がより伝わるような気がしますね。次回からの教訓にします。

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索